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医療費用の話を少し

2回目投与から1週間です。 ほぼ状態は変わらずで、特に大きな副作用もなく過ごしています。運動もそこそこ低負荷で続けていますが、息が上がるのが早くなるのは致し方ないと思っていますので、無理せず少しでも体力維持、増強を狙います。 寺子屋授業をやれる体力もありそうなので、明日は久々に子どもたちに授業をやってみる予定です。 ところで、今回入院分の保険給付の申請をしてきたので費用の話を少し。 入院して検査や抗癌剤キイトルーダ(免疫チェックポイント阻害薬)投与、その後の色んな薬剤投与と検査検査の連続で16日間でしたが、国保3割負担で47.2万円(差額ベッド7.7千円/日も含む)でした。 2コース目の通院による血液、X線等検査とキイトルーダ点滴投与は、帰りに3週間分の服用薬も込みで約14万円でした。 という事は今後3週間毎に14~5万円かかるという事になります。これが2年間続くという事ですね。おそらく高額医療費の対象になるのではないかと思われるので、月単位では10万円/月くらいに収まるのかもしれません。 国民皆保険で3割負担でもありがたい制度だと思います。無保険だと毎月50万円以上掛かっちゃいますよね。ただキイトルーダの開発元のMSDは日本では薬価がどんどん下げられ、5,6年前に発売した価格から半額近くにまで下げられてしまって、開発費が回収できないと困っているそうです。アメリカだと1回分の投与で100万、年間で1200万円くらいだと聞いています。この円安って今後医療費(輸入薬)も上がるのかしら? 税金を還元だの増税だのと岸田政権が騒がせていますが、社会保険料もどんどん上がっている中、現役世代も大変だと思います。自分らのような年金生活者でも夫婦2人でかなりの額の国保保険料を払っていますが、自分は昨年の癌のことがなければそれこそ60数年間、医療費としては風邪薬とか胃薬程度しか使っていませんでした。しかしこの状態になると本当に病院にかからざるを得ないので、自分で払えるものはきちんと払って、後はこれまで払ってきた保険料もあるので、そちらに多少お世話になりながら、迷惑を掛けない程度に負担しようと思います。 生命保険・医療保険は入院費用給付のみ多少の補助になりますが、治療費には役には立ちませんね、最新のがん専門の医療保険であれば多少の対象治療への補助はあるのだと思いますけど掛け金も高いですよ

2コース目開始

 3週間が経過して、抗癌剤2コース目の点滴投与日です。 待ち時間を入れて4時間コースでした。最初に尿検査、血液検査で6本を採って、レントゲンで胸の正面と側面を撮って、先生の診察待ちです。その間に江口のり子似の例の女医さんからQOLの定期問診があり、特に問題ないことを確認してもらいました。 待つこと1時間、やっと診察の順番。 血液検査の結果を見ると、特に気をつけるべきことは現状では見当たらない。血栓を表すDダイマーの数値もかなり下がってきているので、問題は無さそう。 次回は11月15日が診察と3コース目の投与日ですが、前日の14日に血液検査、レントゲン、CTなど、チェックに必要な検査を一通りやって、その結果で15日に検査結果を踏まえた診察を行う。問題なく進んでいればそのまま3コース目に突入すると思われるが、あまり結果が芳しくなければ、その後の当日投与する薬を変えるのかを確認してみた。先生曰く芳しくない場合は抗癌剤を変えることになるが、その場合は副作用の出方などが全く違うので、一旦もう一度入院したうえで管理下に置いての投与となるらしい。次回はとりあえず診察後キイトルーダの3回目で予定はしておき、14日の結果で当日説明するとのこと。 PETや腫瘍マーカーはどのタイミングで調べるのか聞いてみた。PETは半年以上空けないといけないのでしばらくはできない、腫瘍マーカーは毎月確認する予定とのこと。 ランマークの注射は4週間間隔で次回は10日予定だが、15日にまとめて注射予定にするとのこと。 という事で、次回の予定と今回の処方箋をもらって、次はキイトルーダの投与のため腫瘍センターへ。待つこと20分、呼ばれて点滴投与室へ。 一部屋6個のリクライニングソファがカーテンで仕切られていて、先客が4人ほど点滴中。 私も早速点滴準備で、必要書類を書いて点滴開始。 点滴の間に薬剤師さんや看護師さんが何かと問題がないかを確認してくれました。点滴している免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダの場合は免疫系の副作用がどの段顔で何が出るかは不明確であり、人によっても大きく異なるので、家に帰っても何か変だと感じたらすぐに連絡してくださいと言ってもらえました。 この薬を単剤で使用しているので、一般的な抗がん剤とは違って点滴時間1時間弱です。普通の抗癌剤だと3時間以上かかったりしますが、私のは楽ちんです。私が

運動を少々

 入院中は、病室とデイルーム、又はいろんな検査室、又は売店くらいしか歩くことがなく、ほぼベッドの上だったので、きっと筋力体力が落ちていると思い、金、土とほぼ3週間ぶりにジムへ行って体を動かしました。 金曜日は筋トレとウォーキング。負荷は従来の2/3程度にとどめ、あまり大きな負荷をかけずにゆっくり筋トレ、足腰が弱っているのでやや遅めの歩きを2.5kmほど。 土曜日はプールで水中ウォーキングとクロールで1時間。息が上がるので泳ぐのはかなりしんどくなりました。 今は筋肉痛でバキバキですが、少しづつ体を慣らしていこうと思います。

フツーの生活へ

 入院の経過観察期間中から検温や血圧測定をやって記録を付けることになっているので、うちに帰っても同じく、検温、血圧測定をやってノートに記録しています。 免疫チェックポイント阻害薬を使うと稀に劇症1型糖尿病が起きることがあるので、市販の尿糖検査薬を買っていただいて検査してください、と病院の薬剤師に言われていたので、今日初めて使ってみました。検査結果は±なのでフツーでした。 言われたことをとりあえず続けながら、そろりそろりと2週間ベッドの上で鈍った身体の体力回復に向けて活動開始しましょう。 とりあえず、今日は久しぶりに小学校の寺子屋へ行ってきました。子供は元気で言うことを聞かない、今年の1年生はなかなかの強者ぞろいです。

退院しました

 とりあえず、1コース目の投与後経過観察が終わって退院してきました。 次回、2コース目は10月25日来週の水曜日になります。 そこから3週間後が3コース目になるのですが、その時の検査で引き続き免疫チェックポイント阻害薬での治療を続けるか、ほかの抗がん剤に切り替えるかの判断をするそうです。 このまま続けられると嬉しいのですが。

12日経過しました

 朝から採血を4本、食事をして心電図を撮って、後は待つだけです。 今15:00です、先生は来ません。 今、自分の状態がどうなっているのかが知りたいです。自分は抗がん剤治療で入院をして、抗癌剤を打って10日が経過しました。 抗癌剤で言われた副作用的なものは特に自覚症状としてはありません。先週の初めには回診に来た若い先生からは週末退院くらいかなと言われましたが、先週火曜日の血液検査から何かおかしくなって、血栓の値が高いのでという事で画像検査(エコー、CT)や血液検査がずっと続いてますが、結果は分らず、いつの間にか入院の予定日が元々10月15日までだったのが、16日までになって、今日は16日ですが何の音沙汰もありません。 血栓に伴うといわれるDダイマーの数値が上がっているのは、血液検査のたびにわかってはいるのですが、だからどうなのという答えは聞けず、先週金曜日に下肢のエコー検査の結果の説明もなく、悶々としております。 自分の体は何が、どうなっていて、いつまでこの状態が続くのかはっきり知りたい。 と看護師さんにグチりました。 先生必ず来るはずだから、と言われ来なかったら電話すると言ってもらえましたが・・・ 16:00デイルームで配偶者と面会中、やっと現れました担当医。 遅くなってすみませんと、Dダイマーの数値は高いが下肢にも血栓は見られず、おそらく血栓があるとは考えられず、癌から出ているなにがしかの物質から反応が出ているものと思われる、それ以外特に目立った副作用もないので、明日午前中で退院できますとのこと。 Dダイマーの値は高いが今後の治療で落ちてくる可能性があるので、抗癌剤効果の目安としてトレースしていくとのことでした。 やっと自分のことが解って一安心です。生活上の注意もとりあえず聞きましたが、普通に生活が出来そうです。 明日退院!!!!!!やっとうちに帰れる!!! 治療の先は長いけどね。

11日経過

 入院から丸2週間が経ちました。 抗癌剤を入れた後は経過を観察するだけなので、ベッドの上でゴロゴロで時々検査で採血をして、問題がありそうな部分の画像を撮って、という感じでした。特に苦しいとかの副作用はありませんでした。これで効いていてほしいと思います。 今朝の看護師さんに明日か明後日退院ですね、と言われました。 明日は、採血と心電図があるようです。 今日になっても明後日以降は25日の再来日までは予定が入っていなさそうなので、やっと明日、明後日には退院できそうです。

10日が経ちました

 キイトルーダを落として10日が経ちました。 今日は土曜日なので特に検査もなにもなく、定期的な薬を飲んで大人しくしている日です。 アプリに通院予定が追加され、25日の予定が入りました。これは2回目の抗癌剤の点滴なので予定通りですが、その前は16日月曜日までで終わっているので、月曜日か火曜日には退院できそうな気がする。月曜日にいくつか検査が入ってそうなので、その結果だとは思いますが。 歯磨きはガンバってやってます。 福岡に住んでる兄貴が、出張?のついでに顔を見に来てくれました。

9日目です

 朝、今日の担当看護師さんから「本日の検査予定としてエコーが入ってます」と言われました。血栓の調査ですかね? 9時半ごろ、抗癌剤点滴後初めて主治医との面会です。 特に副作用的なものは無く順調ですが、Dダイマーの値が上がっているのでもう少し様子を見ている(今日のエコー予定もこれでしょう)。これは血栓に関する何か異常を表す数値で、腫瘍からなにがしかが出ていて影響を受けている可能性もあるが、週明けの検査で特に大きな変化がないようであれば、来週には退院できるでしょうとのこと。 それ以外に今後注意することとして、腫瘍が骨にあるので骨が少しずつ溶けて弱くなるので、血液中にあるカルシウムを患部に集めるための注射(ランマーク?)を4週間おきに(今日から)打つそうです。そうすると血中のカルシウムが不足するので、カルシウムを補うためのタブレット錠剤(なんとかチュアブル)を毎日飲んでもらうことになります、とのことです。カルシウムが不足すると歯がぐらぐらして弱くなるので、毎食後しっかり5分かけて歯と歯茎磨きをやるようにと指示あり。 看護師さんからも、この薬って歯が痛くなることや、歯がぐらぐらする症状が出ることがあるからちゃんと歯磨きしてねと言われました。 だんだん、毎日飲む薬が必要な「お年寄り」に近づいてますね、あまり薬は増やしたくないですね。忘れそうだし・・ 14時前にエコーで呼ばれました。本館2階の超音波検査室へ。今回は両下肢の検査でした、前回病室で胸周りのエコーを受けて、特に問題なさそうだがDダイマーの数値が高いので足の付け根から踵のあたりまでを調べてました。結果はたぶん月曜日に言われるんでしょうね。 エコーから帰ってくると、待ち構えたようにランマークの皮下注射でした。 「暇です」と言っていたうちは何てことは無かったのですが、退院が近づくにつけだんだん病人なんだなあ、と感じるようになりました。

8日目です

イメージ
 朝、起床時から採血を5本。今回は5本分をまとめてシリンジで吸い取って試験管に分ける方法だったので、針があまり動かずに良かった。 9:30過ぎにチームの先生が二人来て、体調の確認。 こちらから血栓数値と血圧上昇の件につき副作用との関係性を確認しました。 血液検査で血栓を疑う数値が入院時から多少はあったとのこと。今回の検査で上がっていたので検査はしたが大丈夫そう、特に痛みもなければ今のところ問題は無いとのこと。血圧も含め副作用とは無関係で、あまり動かなかったりで数値に影響することも、血圧は運動量や環境の変化もあって高く出たのかもしれない。続くようであれば降圧剤も考えるが、そこまでは大丈夫でしょう。 今朝の採血の結果で、特に問題なければ主治医の先生と相談して週末に退院できそうです、という話でした。 という午前中の話だったのですが、いつの間にかアプリに通院(入院)予定日付が一日増えて週明け月曜までになっていて検査がずらっと入ってました。18:00 まあ、きちんと検査して様子をちゃんと見ますよ、という事でしょうから前向きにとらえましょう。 なかなか簡単には帰れないですね。

1週間目です

 抗癌剤の点滴から1週間たちました。 10:30呼吸器内科から江口のり子似の女医さんが研究協力のアンケートをとりにました。 これは、今回のランダム化第3相試験による治療期間中のQOLを継続調査するもので、今回はキイトルーダ単剤での投与1週間目におけるQOL調査です。 食事の状態や体調などをアンケートで答えるもので、この後は退院後2回目以降の外来投与の時に取られるようです。 昨日は多少バタバタしましたが、自分的には今回の治療は覚悟していた抗癌剤の苦しさは無く非常にQOLは高いです。これがこのまま続いて、癌が小さくなってくれれば万々歳です。 午後に会社員時代の元上司がお見舞いに来て下さいました。お二人とも75歳になるとのことで、それなりに健康面では色々抱えていらっしゃるようですがお元気そうでした。 自分もその年くらいまでは頑張りたいと思っています。

6日目です なんか色々おきてます

 昨夜夜担当の看護師さんから、朝5:30採血と言われてましたが、寝起きの採血は無く、7:30にフロアの出張採血場所で採血してくださいと4本の試験管入りの袋を渡され、7:30まで待って採血しました。ところが朝ご飯を食べてウトウトしてると、お昼担当の看護師さんが来られて、先生から研究用の採血があるのでと追加で4本抜かれました。結果左右4本ずつで8本の採血でした。 この採血の結果で自覚症状がない副作用とかの可能性や、状況を調べて、結果で退院が決まると思います。昨日あたりから血圧が安定してきて、130台~120台まで戻ってきました。 昼前11時過ぎ、チームの先生が来られて太ももの痛みや息苦しさは無いかと?加えて造影剤のアレルギーはあるかと? 痛みは特になく、造影剤は前回のMRIでかなりの蕁麻疹が出たことを伝えるました。 血液検査の結果でどこかで血栓が起きている可能性があるので、造影剤を入れて検査をしたいと考えているとのことで、前回の造影剤もここでやっているのであれば、そこでアレルギーを調べて検討するけど、いずれにしても画像検査を行いたいとのこと。 12:30昼食中に突然検査するから横になって、と。昼食を中断し、胸周りにエコーを15分程。 何が起きてるの?と尋ねると、肺動脈に血栓がないか調べているとこと。突然飛んで心臓が止まると大変だからと。とくには無さそうだとのことで、一応エコーは終わり。 ただ、もう一度きちんと調べるために午後にCTを撮るので待機しておいて、という事になりました。 13時過ぎ、呼ばれてCT検査、続いて心電図検査と梯子して、言われた検査はすべて終了?あとは結果待ちです。 18:10チームの先生から経過報告あり、エコー、CT画像や心電図のを見てもこれといった血栓の症状箇所は見られなかった。腫瘍から出ている物質で血液検査に反応が出たのかもしれない。今のところは血栓の心配は低いとのこと。 どういう理由で血栓ができる可能性があるのかを確認すると、一番考えられるのはエコノミークラス症候群(ずっと動かずにいる)だそうです。後は腫瘍が悪さをして起こす可能性があり、腫瘍は固めたり、止まらなくしたりなど色んなことを引き起こすことがあるので注意をしてみている。 現状では特に血栓の状況は見受けられない、今後どこかに痛みが出るようなことがあれば言ってほしい。また続けて血液検査をしな

5日目です

 特に変化なし。 外は雨で寒そうですが、中にいる分には大きな変化はありません、多少冷えるかなという感じです。 明日は連休明けなので、検査などがあるかもしれません。抗癌剤を入れてからこれまで、特に体調の大きな変化もなく、追加の検査もないままに来ているので、早く今の状況を知りたいというのが本音です。早めに退院できればいいな。

4日目です

 特に変わりはありません。気持ち、胸の痛みが和らいだような気がします。血圧高めは相変わらずで今日は最高171まで上がりました。 今日は中学時代の友人が見舞いに来てくれました。コロナ禍があってしばらく同窓会もやってはおらず、昨年やったようですが私が肺癌の手術を受けた後だったので参加しませんでした。久しぶりに会えて元気が出ました。

3日目です

 投与から 3日目ですが血圧が高めに推移しているほかは、特に変わりなく順調です(と思いたいです)

投与後2日目

 朝は特に熱もなく、これといった副作用と思えるものは無く、血圧がちょっと高い程度146でした。 昼は、昼食前に計った体温は36.2度、血圧が高めで153これは平常110台~120台の自分からすれば今まで上がったことがないほどの血圧です。でも特に頭痛がするわけでもなく、とりあえず順調です。 夕方は血圧ちょっと下がって144、まあちょっと高血圧というフツーの人レベルですね。体温は36.4度。 ほとんど通常と変わらないレベルの体調でしょうか。この状態がずっと続いてしかもがん細胞に効いて縮小へもっていってくれると本当に画期的です。抗がん剤治療の低いQOLが大幅改善です。期待大! 効いてないかもしれないという一抹の不安もありますが、そうなったら薬を変えるという事になっているので、とにかく良い方法に向かうことを信じて頑張れ俺の体。

投与開始

 朝6時にがん悪液質対応の薬「エドルミズ」を服用を始めました。これは1日1回起床時。 抗がん剤は「キイトルーダ」という免疫を強化するPD-L1阻害薬だそうで、点滴30分+生理食塩水点滴20分でトータル1時間弱。キイトルーダって名前、そのまんま効いてほしいですよね、狙って名前付けた? 点滴中は5分おきに熱、血圧、血中酸素、脈拍などを調べてました。急激に何かが起きた場合を想定しての対応だと思いますが、特にアナフィラキシーのような事もなく無事終了。 現時点では特になにがしかの副作用が出ているわけではないので、通常運転です。 免疫強化といっても、急激に免疫が上がるわけではなさそうなので、コロナやインフルでも予防注射を打って免疫が上がるまでは数日かかるように、一週間程度様子を見るというのはそういう事かもしれないですね。 その間、軽い発疹や軽い発熱程度で収まってくれれば、効いてるのかな?と実感しながら大した副作用ではなく行ければいいなと思っています。 まったく副作用がない場合はそれはそれで効いているのか心配になりますので、いい塩梅で経過してほしいなあ。

治療方針決定

 PD-L1阻害薬(免疫チェックポイント阻害薬)の単剤使用か抗癌剤併用かの臨床試験への参加登録の結果、自分は従来型抗がん剤との併用はせず、自己免疫を強化してがん細胞に作用させる単剤使用の療法のみで行う事になりました。 この場合の副作用は通常細胞を攻撃する従来の副作用ほどではないようです。しかし自己免疫が強くなりすぎると自分で自分を攻撃することもあり、様々な副作用もあるようです。副作用によってはリスクの大小に幅はありますが、副作用ごとの発生頻度にも幅があるようです。ただし副作用が出ることは免疫の働きが効いているという証拠になるので、がんに対しても効果がある可能性が高いらしいです。副作用がなければ免疫が強化されていない可能性もあり、効かない可能性もあります。 効かないことが確認できれば、別の抗がん剤治療に切り替えることになります。 以上、主治医からの副作用に関する説明を受け、同意書にサインしました。 自分としては適度な副作用を甘受しつつ、重度な副作用を避けて、いい塩梅に進んでいくことを期待します。

同意書サイン

 昨日の検査結果は、前回検査から大きく変化はないとのことで、PD-L1阻害薬の単剤使用か抗癌剤併用かの臨床試験に参加することにしました。 また、プラスしてがんの影響で体重が落ちる悪液質という症状が出るらしく、それを抑える薬(アナモレリン)を追加投与して、状況を継続的に確認したいという申し入れがありました。これも今後の抗がん剤投与時の研究の一環らしく、これからの治療方針への参考になるそうで、そちらも了解して研究参加に同意しました。 先生曰く、どちらも試験研究という名前の人体実験には違いないが、すべて効果がある療法を確実なものにして今後の治療法の確立に寄与するもので、これまでもこういった積み重ねで、今回の治療がある、という事で、なるほど!!と。治験のような効くか効かないか解らない薬と、効かない食塩水を注射して結果を比較するといった、藁をもすがりたい人に対する高リスクな人体実験ではないので、きちんと経過も含めケアしていただけると信じて治療を受けたいと思います。

インフォームドコンセント

 今日から入院です。手続き終えて病棟へ。病室に入ってすぐに血液検査で6〜7本くらい。 その後先生からの治療方針の説明を受けました。 1、診断状況を改めて説明 右肺葉肺腺癌手術後の手転移再発で左鎖骨のリンパ線及び左肋骨への転移。 検査の結果、遺伝子異常は(-)なので分子標的薬(飲み薬)は使えず。 PD-L1が高発現(70%)免疫療法は有効可能性高い。 2、治療方針 抗癌剤の点滴投与になるが、標準治療として4種類あり、その中で比較的有効性が高いのが2種類であり今回の治療方針もこれに沿う。 ①PD1阻害薬(ペムプロリズマブ)単剤使用 免疫強化による療法 ②PD1阻害薬+プラチナ製剤2種 3種併用 免疫強化と従来抗がん剤の併用 前者はがん細胞が免疫から逃れることを止めるための、免疫チェックポイント阻害薬で免疫機能をあげる療法となり副作用は少ないらしい。 後者はそれに加えて抗癌剤を投与するのでそちらの副作用は出てくる。 ①②のどちらも、効いてがん細胞が後退する人が4割、変わらないのが2割、全く効かずにがんが進行する人が4割というこれまでの統計結果。 ①も②も過去の抗癌剤に比べると成績は良いが、どちらがより良いかの結論は肺癌専門医の間でもでていないとのこと。どちらが本当に有効か?その条件は何かなどを現在も臨床例を増やして検証中らしい。 ②は両方をやるのでどちらかがきく可能性もあるが、どちらが効いたかは判らないらしく副作用が強いので、若く体が丈夫な人には適応する例がある。また①(免疫のみ)は高齢で副作用が耐えがたそうな人には勧める。どちらをやっても結果があまり変わらないと考えられる場合は、臨床研究に参加してもらうことをお願いしているとのこと。これはどちらをやるかをランダムに研究側で決めてその処方で結果を確認するやり方らしい。ただ①に決まって免疫療法の投与を進め、効かないことが分かれば②抗癌剤の併用に切り替えるとのこと。 https://www.haigan.gr.jp/guideline/2022/1/2/220102070100.html#7-2-1 7-2-1.ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 50%以上の一次治療 これらの説明を聞くこと1時間。説明自体は理解しやすく質問にも丁寧に答えてもらった。 結局医者も選択できるものでもないので、今日の検査結果で前回の