インフォームドコンセント

 今日から入院です。手続き終えて病棟へ。病室に入ってすぐに血液検査で6〜7本くらい。
その後先生からの治療方針の説明を受けました。

1、診断状況を改めて説明
右肺葉肺腺癌手術後の手転移再発で左鎖骨のリンパ線及び左肋骨への転移。
検査の結果、遺伝子異常は(-)なので分子標的薬(飲み薬)は使えず。
PD-L1が高発現(70%)免疫療法は有効可能性高い。
2、治療方針
抗癌剤の点滴投与になるが、標準治療として4種類あり、その中で比較的有効性が高いのが2種類であり今回の治療方針もこれに沿う。
①PD1阻害薬(ペムプロリズマブ)単剤使用 免疫強化による療法
②PD1阻害薬+プラチナ製剤2種 3種併用 免疫強化と従来抗がん剤の併用
前者はがん細胞が免疫から逃れることを止めるための、免疫チェックポイント阻害薬で免疫機能をあげる療法となり副作用は少ないらしい。
後者はそれに加えて抗癌剤を投与するのでそちらの副作用は出てくる。
①②のどちらも、効いてがん細胞が後退する人が4割、変わらないのが2割、全く効かずにがんが進行する人が4割というこれまでの統計結果。
①も②も過去の抗癌剤に比べると成績は良いが、どちらがより良いかの結論は肺癌専門医の間でもでていないとのこと。どちらが本当に有効か?その条件は何かなどを現在も臨床例を増やして検証中らしい。
②は両方をやるのでどちらかがきく可能性もあるが、どちらが効いたかは判らないらしく副作用が強いので、若く体が丈夫な人には適応する例がある。また①(免疫のみ)は高齢で副作用が耐えがたそうな人には勧める。どちらをやっても結果があまり変わらないと考えられる場合は、臨床研究に参加してもらうことをお願いしているとのこと。これはどちらをやるかをランダムに研究側で決めてその処方で結果を確認するやり方らしい。ただ①に決まって免疫療法の投与を進め、効かないことが分かれば②抗癌剤の併用に切り替えるとのこと。

7-2-1.ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 50%以上の一次治療

これらの説明を聞くこと1時間。説明自体は理解しやすく質問にも丁寧に答えてもらった。
結局医者も選択できるものでもないので、今日の検査結果で前回の検査からそれほど大きな変化がない場合は、どちらをやるかはお任せし臨床検査の研究協力に応じることにしようと思う。この結果がこれからの患者さんの治療につながれば意味があると思う。