ランマーク

次回の診察の時はランマーク注射を打つことになっています。
 ランマークは最初4週間に1回の投与(皮下注射)と言われて2回目までは約4週間おきに打っていたのですが、そうなると3週間おきのキイトルーダ点滴とずれてくるので、キイトルーダの2コースおき(6週間おき)に打つことになっています。自分としては指定されれば通院するだけなので別に4週おきでも構わないのですが、診察する先生の都合なのでしょう。診察しないで注射するわけには行かなさそうなので、定期検査の診察と合わせて診察効率を上げるという事でしょう。

このランマークという薬、最初に聞いたときは骨が溶けてきているのでカルシウムを溶けたところに集めるという説明だったのですが、色々調べていくと多発性骨髄腫、転移性骨髄腫、つまり骨のがんに対する分子標的薬の抗がん剤のようです。
骨には骨芽細胞と破骨細胞があって、骨芽細胞が骨を作り破骨細胞が古い骨を溶かして、バランスをとって骨を新しく新陳代謝してくれているのですが、転移も含めて骨に癌ができるとがん細胞が骨芽細胞を刺激してLANKLという破骨細胞を増やす物質を出し、破骨細胞が優位になって骨が溶けて、さらに破骨細胞からがん細胞を増やすための物質を出すので、癌が大きくなるという事のようです。
ランマークはこのLANKLという物質に結合して破骨細胞を増やさないようにする薬のようです。

診察の度に骨の状況を見ていますが、確かに石灰化が進んできています。これはキイトルーダの腫瘍に対する免疫が強化されたのか、ランマークにより破骨細胞が減って骨芽細胞が優位になったのか、良く解りませんが、骨に転移している部分はかなり修復されつつあるという事でしょう。骨が溶けると骨折のリスクも上がるらしいので、骨が強くなるに越したことはありません。
ただCTやレントゲンを見ていると、溶けた部分の骨が再石灰化されたところはかなり骨が太くなって骨の塊があるように見えるのですが、これはどうなんでしょう?